
ツマガリ・・・・・・兵庫県西宮市・阪急甲陽線甲陽園駅下車二分(阪神バス甲陽園バス停)
芦屋川から夙川にかけては、阪神間「細雪」文化圏の中でも最も阪神間カラーが濃厚なエリアであり、日本で一番単位面積当たりの個人美術館、フレンチレストラン、そしてパティスリーの多い地帯としても知られている。震災で随分減ってしまったとはいえ、戦前に建てられた個人所有の洋館も大変に多い。このエリアに在って
綺羅星の如く並ぶ老舗洋菓子店の中でも、僕の実家から最も近くかつ最も美味なる店と思うのがこの可愛らしいケーキ店なのである。
オーナーシェフの津曲氏は、元々神戸の有名洋菓子メーカーで重役をしておられた由。自分の目の届く範囲で、作れるだけの量を、ということで独立され、甲陽園に店を構えられたのは僕が高校生だった頃だと記憶している。甘党の僕は近所に超美味しいケーキ屋が出来て、十歳下の妹共々歓喜したものである。
僕のハンドルネームになっている某店をはじめ(笑)名だたる老舗が犇めき合うこの地域にあっては新興の部類に属する「ツマガリ」だが、既に押しも押されぬ有名店になっている。味にうるさい関西、それも大激戦区に在って、創業二十年ほどの店が有名店になっているのだから、味のほどはご想像つくであろう。とことん甘党のこの僕が、毎日でも食べたいと思う味なのである。しかも関西である。一見したところでは山手の重厚なる屋敷街のお洒落なパティスリーであるのに、一つ280円〜という価格設定はコンビニのケーキに近い!!
「ムジカ」といいこの「ツマガリ」といい、本当にいい店は価格も良心的だということの典型であろう。
元町の大丸神戸店や梅田の大丸梅田店などデパートでも、「ツマガリ」のクッキー類は手に入る。しかし生ケーキは、決して本店以外で手に入れることは出来ない。支線の終点という些か不便な立地ではあるが、“甘党”を自任する方であれば是非とも一度は行って頂きたい。病み付きになること間違いない。持ち帰るまで我慢できなければ、二階の喫茶店「甲山」でバターコーヒーとともに「ツマガリ」のケーキを楽しむことも出来る。
阪急であれば、神戸本線夙川駅(デイタイムは普通電車のみ停車)から甲陽線乗り換え、終点が甲陽園である。甲陽線は鎌倉の江ノ電と並び、日本で最もハイソな雰囲気のミニ路線であろう。阪神であれば本線西宮駅(特急停車)から阪神バス山手線西回りもしくは東回りに乗って約15分で甲陽園に着く。特に西回りバスは風光明媚である。阪神利用の方が便利もしれない。いずれにせよ、甲陽園駅から甲陽園通を目神山バス停方面に徒歩すぐのところである。
赤ひょうたん・・・・・・神戸市旧生田区三宮町一丁目・さんプラザ一階東外側
僕が物心つかないころからよく行っている、老舗の洋食屋さん。昔は闇市に建てられたバラックそのままの店舗だったが、再開発によって今ではビルの中に入っている。それでも結構昔の雰囲気が残っている上、安くてボリューム満点なところも味も昔と変わりない。
洋食屋とは言え、ここのメインはサラダである。それも十分に大人の一食分に足る内容で、野菜スープもおいしい。カレーもお薦め。また、ランチタイムメニューもなかなかのもの。
※2006年4月追記…サンプラザ店に続き、とうとう2006年に入ってサンチカタウン店も閉鎖され、食堂店が全くなくなってしまいました。四十年以上前に既にサラダを売りにしていた、いかにも神戸らしいハイカラな洋食屋だったのに…(>_<)。現在、サンチカタウン八番街フードパレットの『ランチボックス』が、唯一の『赤ひょうたん』となっている模様。078-391-3189
杏花村・・・・・・神戸市旧生田区下山手通三丁目十番一号
神戸のシンボルストリートであるトーアロードの生田新道との交叉点にある、老舗の広東酒楼。阪神電車及び省線の元町駅からトーアロードを五分ばかり上がったところにあり、今の名前に変わったのは戦後すぐであるが、その歴史は戦前に遡るらしい。飾り気のない、かといって過剰に大衆的でもない、質実剛健といった雰囲気の店である。一階は狭いが、二階ではかなりの人数の宴会も可能で、本格的なコース料理にも対応してくれる。それもチャラチャラしたヌーベルシノワなどではなく、谷崎潤一郎が食べたのもこのような料理であったのであろうと思わせる正統派の中華なのだ。
お薦めは楊州炒麺と楊州炒飯。本当に具沢山で大変に美味しく、どちらも800円という安さである。酢豚(1000円)などポピュラーなメニューも安くて美味しい。変わったところでは、広東風のカレーライスである加里飯(650円)が面白い。辛いのが苦手な僕にはちょっときつい辛さではあるが、香港の大衆食堂で出てくるカレーのような、中華風スパイスがよく効いたカレーなのだ。
078-331-0855
Tanto Piatto(タント・ピアット)・・・・・・神戸市旧生田区中山手通一丁目二十三番十六号シャンティビル一階
こちらも神戸の最も神戸らしい通りの一つであろう、北野坂に面したイタリアンリストランテ。三宮駅からでも歩いてすぐだが、中山手通(山手幹線)から北野坂を少し上がったところで、並びには有名なジャズハウスなどが軒を連ねている。この店もそんな洒落た街並みに溶け込み、大きな窓を北野坂に開いている。
店内は極めて小さく、オープンキッチンに沿ったカウンター席のほか、テーブル席が数えるほどあるだけである。シェフが一人で調理してくれるメニューはどれも手頃で美味しく、夜のコース2000円は美味しいデザートまで全部ついており、絶対にお値打ちといえよう。
078-242-1589
11:30〜3:00、6:00〜9:00ラストオーダー
火曜日定休
※2006年4月追記…廃業しました(T_T)
上海餃子・・・・・・神戸市旧生田区元町通二丁目三番十八号
神戸・南京町(チャイナタウン)の路地裏にある、カウンターのみの水餃子専門店。名だたる老舗が並ぶこのエリアにあってここはまだオープンしてそれほど経っていないのだが、水餃子に特化して既に知られた存在となっている。メニューは香菜入り水餃子、エビニラ入り水餃子、白菜入り水餃子、冬瓜干エビ入り水餃子、エビセロリ入り水餃子、等々。焼餃子もあるにはある。どれも一人前800円で、お薦めは水餃子10個入りの盛り合わせ1200円である。珍しい味もあり、とても美味しい。
場所は大丸西側、長安門から南京町に入りメインストリートをそのまま西へ。広場を過ぎると浜手に南京町ギャラリーがあるので、その向かいの路地を元町通に向かって北上してすぐのところである。
078-392-2128
水曜日定休
グレゴリー・コレ・・・・・・神戸市旧生田区元町通3-4-7・「ルイ・ヴィトン」隣・「ティファニー」向い
意外なことだが、神戸の街には僕のお気に入りというほどの喫茶店はない。どうにも帯に短し襷に長しで、神戸の街で「お茶しよう」となった時に行くところに困るのだ。ということで最近僕が一番よく行くのは、喫茶店ではなくパティスリーに附設されたサロン・ドゥ・テであるこの店、ということになる。
こと洋菓子に関しては、全国的に有名な老舗が軒を連ねているのが神戸であるが、この店はその神戸において最もエスタブリッシュな街である元町通商店街、それも「ルイ・ヴィトン」の隣で「ティファニー」の向いという場所に位置する。97年にオープンしたばかりの新顔であるが、しかし最早、神戸の洋菓子を語る時に忘れてはならない存在となっているのだ。
シェフパティシエのグレゴリー・コレ氏は64年生まれだから僕と同年であるが、天才肌の人らしく25歳であのニースの名門、オテルネグレスコのシェフパティシエに就任した人なんだそう。97年に来神し「グレゴリー・コレ」をオープン、日本に住んで美味しいお菓子を作ってくれているのだから、甘党としては嬉しい限りである。
ケーキはちょっと高いが、どれもこれも繊細で見た目も美しく、しかも美味しい。僕は特にチョコレート系のものが好き。ちょっと他では味わえない独特の味なのだ。ケーキセットはないので、珈琲と合わせて800〜1000円ぐらい。元町で優雅な一時を過ごせるのだから、安いものである。焼き菓子、チョコレートは発送も可能。アイスクリームもある。また、七種類の中から選べるランチ1500円は絶対にお徳!! お薦めである。
料理の写真は目玉をclick!!→![]()
0120-888-081
10:30〜19:30
ランチは平日11:30〜14:00、土日祝11:30〜15:00
水曜日定休