関西圏以外


名古屋

大観荘・・・・・・名古屋市中村区日吉町15番地・旧中村遊廓・市営地下鉄中村日赤駅より徒歩3分
売春防止法の施行までは中部地方随一の大遊廓として殷賑を極めた名古屋の中村遊廓であるが、現在は大阪・飛田新地遊廓や京都・五條楽園遊廓と比べると“普通の街”と化し、内部にスーパーマーケットのユニーまで建ってしまった。それでも探せば遊廓時代の面影はまだまだ残っていてさすがに今もソープランドが多く、どの家も表こそビル風に改装されているが、背後の屋根を見ればそれが遊廓がそのまま転業した姿であることが一目瞭然である。そして嬉しいことにソープランドと化していない何軒かは風俗関係ではない方面に転業し、僕達が誰でも入れるようになっている。この大観荘もその一つで、旧中村遊廓でも一番高級な店の多かった奥の方に位置する。現在では名古屋市都市景観条例に基づく「重要景観建築物等」の指定も受け、大切に保護されているのは喜ばしい限り。玄関周りこそ若干の改装が加えられているが、正面二階に大きな唐破風屋根を頂いた見事な木造の遊廓建築で、そこに泊まれるのだから何とも楽しい。一泊二食付で8000円〜と料金も手頃、しかも天然温泉である中京温泉が沸いている。僕の母教会である日本基督教団名古屋南部開拓伝道所(大宮町の教会)からすぐのところにあるので、教会に行く時には是非一度泊まってたいと思っている。
電話:052-471-2151
※非常に残念ながら2002年に廃業、取り壊されて、跡地は薬局になっている。(2004年12月23日追記)




稲本・・・・・・名古屋市中村区日吉町22番地・旧中村遊廓
飛田新地で言えば「百番」にあたる、旧中村遊廓一番の大楼「稲本楼」は、「百番」と同様に料亭になっている。素晴らしい建築で、外観は数奇屋に中華風が混じった何とも不思議な様式の木造和風建築である。内部も遊廓時代の旧状をよく留めていて、興味に尽きない。料理は「百番」と違って本格的な懐石料理中心で、あまり大衆的なお値段ではない。それでもテーブル席なら月替膳、ステーキ御膳、刺身御膳がそれぞれ2200円と、学生でも気軽に入れる料金である。座敷で遊廓気分を満喫するのなら、会席料理8000円〜、鍋物なら6500円〜となっている。大変美しい状態で保存されている遊廓建築で夢のようなひとときを過ごせるのであるから、決して高いとは言えないであろう。
電話:052-481-2231




ビジネス旅館「牛わか」・・・・・・名古屋市中村区大門町13番地・旧中村遊廓
中村遊廓のど真ん中、旧遊里ヶ池あとに建つユニーの真向かいに、元の妓楼「牛若楼」がある。木造二階、純和風(内部一部洋舘造り)の堂々たる大楼がいま、非常に安価に泊れるビジネス旅館になっているのだ。内部は手入れは悪いが、清潔に保たれていて、お風呂もちゃんとシャワー付である。ただしトイレは全部和式なので、様式でないとならない人にはちょっと向かない。素泊まりのみだが、周囲には旧妓楼の食堂「善ちゃん」など深夜まで営業しており、問題ない。一泊3000円、まさに穴場であろう。なお一階には有名な果物店「貫目」大門店が入っている。
(2004年12月23日記)


東京

可口飯店(コカレストラン有楽町)・・・・・・東京都千代田区有楽町2-8-13
二千年七月に日本基督教団常議員会出席のため東下りした折、相互リンク先「ラブミュージアム」のオーナーのあず江さんと一緒に晩餐を食したのが、このレストランである。省線有楽町駅で降りて、阪急百貨店(有楽町マリオン)までまっすぐ歩き、突き当たったところを左に曲がるとすぐに、昭和初期のものらしい古風な三階建のビルヂングがある。それを丸々再利用して、なかなかにお洒落な飲茶&タイ式すき焼きを供している店なのだ。もう一人の友人と合流、三人揃ったところで「さてどこで何を食べよう」となり、結局近代洋風建築マニアのの僕がこの店を見て「あそこにしよう」と叫び飛び込みで入ったのだが、結構当りであった。インテリアはあまり凝っているとは言えない庶民的なものだったが、建物自体が風格ある古建築であるから、それを補って余りある。飲茶はなかなかのボリュームで、本場から呼び寄せたコックが調理に当っているらしく香港辺りの飲茶の雰囲気、味であった。そして三人がお腹一杯になるまで食べて、一人2500円ほどだから、東京にしては妥当な値段であろう。ランチは1200円で、1700円のタイスキランチもあるとのこと。銀座、有楽町界隈でちょっとした食事をしたい時には、お薦めの一軒である。
年中無休
十一時〜二十三時
03-3201-5489




ももや・・・・・・東京都千代田区有楽町
上のレストランに行く前、あず氏と二人で入った喫茶店。有楽町駅からマリオンにぶつかるまで歩くと、そこを曲がってすぐの階段を二階に上がったところにある。僕は以前にも行ったことがあるのだが、恐らく四十年ぐらいは内装を変えていないのではないかと思われる相当な老舗喫茶店で、最早風格が漂っている。荒々しい削りの太い梁、茶色く変色した天井や壁など、京都の「築地」などに通じる渋みがあって、何とも言えない。
そして珈琲や紅茶などメニューの大半が350円である!! 東京、それも都心の超一等地にあって、信じられない良心的な価格であるといえよう。些か狭いが、のんびり待ち合わせなどするには最適の店である。




名曲喫茶ライオン
二千二年九月、伯爵邸の住み込みの書生風太と東京レズビアン&ゲイパレードに参加するために東下りした折、伯爵の東京在住の友人、東大生のエーイチも合わせ三人で行った超渋い喫茶店である。場所は渋谷の繁華街からすぐ、しかしちょっとうらびれた雰囲気がとてもいい味わいの一角である。道玄坂を上がって左手、やや奥まったところ。東京の都心にまだこんなところがあったのかと驚くぐらいで、殆ど廃墟と化したバラック同然の廃店舗が路地の周りに並んでいる。恐らく敗戦直後の飲み屋街の名残なのであろう。「ライオン」も敗戦の混乱がやや落ち着き、人々が名曲に潤いを求める余裕を持ち始めた時期に建てられたと思しき、木造三階建ての古色蒼然たる喫茶店である。一階の奥に巨大な立体音響装置(つまりステレオオーディオ)が設置され、その部分は吹き抜けなので、一階二階で同じスピーカーからの音響を楽しめるようになっている。骨董的価値のありそうな古いステレオも置いてあるが、使われているのは最新の設備でかけられているのもレコードではなくCDであり、針の音が気になるというようなことはない。毎日午後三時と七時の二回ステレオコンサートが催され、プログラムは半月分ずつ印刷され配られる。メニューはオーソドックスだが、暖かいミルクセーキであるエッグミルクが面白く、美味しかった。こんな店があるのだから、東京もまだ捨てたものでもない。
十一時〜二十二時半
電話:03-3461-6858
 
左:「ライオン」二階にて、共同管理人の風太。風太のプロフィールに飛ぶにはこれをclick→
右:同じく伯爵。伯爵のハーフパンツ&Tシャツ姿などそう滅多に見れるものではない。




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